ゴッチの教養館
日頃感じた雑学の疑問を誰も教えてくれないから自分で調べました
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まだ話題的には時期が早いが、やがて到来する台風シーズン。今のうちから勉強して備えましょう。
最大風速17m/sが台風の定義であることは解るとしても、やがてそれ以下の勢力に低下して、格の下
がった呼び方に「熱帯性低気圧」と「温帯低気圧」の2通りがある。これって、一体どんな差があるのだ
ろうか。毎年台風シーズンになると頭を悩まされる。「前回の台風は”熱低”に変わったのに、今回のは
何故”温低”に変わるの?」といった具合に。何故????????台風シーズンは首を捻りすぎて痛
くなる。
飲み会の時なんかによくこの話題で盛り上がるのだが、未だにまともな答えを出す人とは出逢ってい
ない。迷回答として多いのが、「台風の勢力が落ちたにせよ、比較的大きいのが”熱低”、小さいのが”
温低”」。または「緯度の低い地方(沖縄あたり)で変わるのが熱低、一方高緯度(本州や北海道)で変
わったのが”温低”」
正解は前線が伴うか否か。つまり、勢力の落ちた台風(最大風速17m/s以下)の呼び名が低気圧に変
わるときに、前線が伴えば”温帯低気圧”に、前線が伴わなければ”熱帯性低気圧”となる。”前線”とは
気温の差がある気団が帯状に交わる境界線。もともと台風は巨大な渦エネルギー見たいなモノだから
前線なんか存在せず、天気図に登場する等圧線も180度の円を描く。”熱低”の等圧線も同様に円。とこ
ろが”温低”では渦の形が崩れれしまい、帯状に境界線が出現してしまうのである。黒い半円や三角の
マークのついた前線がカギである。
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