ゴッチの教養館
日頃感じた雑学の疑問を誰も教えてくれないから自分で調べました
閏年・前編 「今日のひとRiごと 2004/02/13」より
 今年は閏年。天文学的に言えば、帳尻を合わす年と言うことである。何と何の帳尻を合わすのか?  その答えは、「地球の自転周期と公転周期の差さ」と、気軽に答えます。▲ 太陽の軌道上を地球が、 ある一点から丁度一周すると、その間地球は約365.2422回の自転をします。単純に、ピッタリと365.00 周してくれれば、閏年などとという概念はそもそも存在しません。実際に地球は、約1/4周ほど多く回って しまっているから、厄介なことになっているのです。更に、小数点以下は、四捨五入するほどいい加減に はいかないので、4年に一回、帳尻を合わせているのです。この調整を行わないと、4年に1日ずつの 割合で、カレンダーと季節がずれていきます。チリも積もれば、やがて数千年後には、正月に真夏日を 記録する事態に陥ってしまいます。▲ 天文学上での計算は更に奥が深くて、実際には、4年に1回、1 日を単純に加算してゆけば、今度はお釣りが来てしまいます。詳しい計算例はこちらこちらで。そんな 年は、閏年の特異年と言って、本来閏月として4年ごとの2月に1日をプラスすることになっている慣例 を無視して、その年にはプラスはされません。約100年に1回訪れる閏年の割合です。天文学的な計算 よりも、実際の地球の公転周期の方が不正確になっている現状をふまえて、宇宙の神秘を感ずる筆者 のコラムでした。明日に続く。




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