ゴッチの教養館
日頃感じた雑学の疑問を誰も教えてくれないから自分で調べました
equinox 春(秋)分の日 2004/03/20
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英単語「equinox」。「イーキノックス」と発音するのでしょうか、スペル的に好きな単語のひ
とつです。我が留学生時代に使った初心者用の英英辞典には、「time of year when day
and night are equal length」と、あります。つまり昼夜の長さが同じ日のこと。
今日は春分の日。この日は、何で国民の祝日なんだろう? また、年によっては3月の20
日だったり、21日だったりして、その法則には何かルールがあるのだろうか?
お彼岸の中日とされる春分と秋分の祝日は「国民の祝日に関する法律」では、
「春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ日 春分日」
「秋分の日:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日 秋分日」
としています。つまりこれらの祝日だけは日付が固定されておらず、それぞれ春分、秋分の
瞬間、すなわち太陽の黄経が0゜、180゜となる時刻を含む日として、天文学的な予報にした
がって官報により定められます。ですから、官報にその記事が載るまでは「春分の日」の日
付は正式には未定ということになります。
添付のグラフは、春分点通過の時刻を表しています。拡大したものはこちら。ここしばらく
は21日の年と、20日の年が二年づつ交互に訪れることになります。21世紀の半ばを過
ぎると、以後数十年の間は「春分の日」は3月20日で安定します。2088、2092、2096年は
なんと3月19日にまでずれこみます。これはわが国が暦法にグレゴリオ太陽暦を採用して
以来初めてのできごととなります。なお、過去には1903、1907、1911、1915のように春分の
日付が3月22日となったこともありました。4年ごとにグラフがジャンプするのは、勿論閏年
の関係です。
湘南台高校の方のHPを参考にさせてもらいました。最期に、「官報」と「黄道」ついて、説
明を加えておきます。
官報は、法律、政令、条約等の公布をはじめとして、国の機関としての諸報告や資料を公
表する「国の広報紙」「国民の公告紙」としての使命を持っています。さらに、法令の規定に
基づく各種の公告を掲載するなど、国が発行する機関紙として極めて重要な役割を果たし
ています。
官報は、明治16年(1883年)に初めて発行されました。当初、編集・発行業務は太政官文
書局で行っていましたが、その後内閣官報局、内閣印刷局、大蔵省印刷局、財務省印刷
局を経て、平成15年(2003年)4月以降は独立行政法人国立印刷局が行っており、行政機
関の休日を除いて毎日発行されています。
黄道(こうどう、おうどう)とは、天球上における太陽の見かけの通り道(大円)のこと。 黄
道と天の赤道との二つの交点のうち、黄道が南から北へ交わる方を春分点といい、春分点
を起点(0度)として黄道を360度に分けたものが黄経(こうけい)である。もう一つの交点を秋
分点といい、黄経180度に当たる。
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