ゴッチの教養館
日頃感じた雑学の疑問を誰も教えてくれないから自分で調べました
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これまで、「今日のひとRiごと」で度々登場した月の満ち欠けの表現に関するコラムです。無知・無教
養な私は、見えたままの半月の形で、「上弦」「下弦」の月をコラムに登場させていましたが、よく考えれ
ば「上弦の月」「下弦の月」は月齢上の名称でした。月齢26日頃の月を「三日月」と言うのと同じ間違い
をしていました。恥ずかしい・・・。
さて、弁明の余地を下さい。去年は夜勤の仕事柄、まだ夜が明けない頃に東から昇る半月をよく目に
したものです。これがまさしく「下弦の月」で、月齢(旧暦)だと23日頃のお月様。ところがその時刻に見
える姿は「上弦(弓の形になぞらえると、弦を張った側 ”欠けぎわの側” が上に見えるから)」でした。非
常に紛らわしいです。
改めて、落ち着いて、ゆっくりと考えれば、新月は旧暦の1日。この日の月は、太陽と共に出現して、
太陽と共に没します(実際には見えませんが)。一方、十五夜の日は、日没と共に月は出現して、日の
出と共に沈みます。この両日は、太陽・地球・月が一直線上に位置する日なので、当然なのですが。よ
って、日食や月食が新月と満月以外では起こらない説明もつきます。
月齢7の頃の「上弦の月」は日中に昇って、夜中に西に沈みます。夕方の空にかかる姿が「上弦」の
弓に例えられたことから、この名称がついたそうです。
ある程度、月齢と月の出・没時間の関係を覚えておけば、私のような恥はかかなくて済みそうです。も
しくは、輝いている部分が「右か左か」の法則でも、何とかやり過ごせるのではないでしょうか。私が発明
した「右の上弦」と、覚えておけば三日月の判断にも使えそうです。南半球では逆になりますが。
因みに、三日月も夕方以降に西の空に見えるのがホンモノで、夜明け前に見えるものは「有明月」と
呼ばれるもので、細い月の名称を「三日月」というのではありません。
参考までに、月の姿と出・没時間の関係を示すアニメーションのHPをご紹介しておきます。こちら
(2004/04/03現在)
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