ゴッチの教養館
日頃感じた雑学の疑問を誰も教えてくれないから自分で調べました
100%聞かれています。コードレスホンの恐ろしさ(前編) 2005/07/03
|
|
|
たまに無線機がいじりたくなって、押し入れの奥から引っぱり出してきました。無線機といっても、ハン
ディ・タイプのもので、世間一般では「トランシーバー」と呼ばれているものです。
少々改造してあるので、アマチュアの交信帯を越えていろいろな電波が飛び込んできます。
さて、ここ15年くらいの期間でしょうか、コードレスホンなるものが家庭や企業のオフィッスで普及してい
ます。人前に固定された電話機の前で喋るほど、周囲の人間に聞かれたくない会話はないですから
ね。コードレスだと、テメエの方から人影に隠れて思い存分相手と会話が出来て便利さこの上ないので
しょう。
他人の目を逃れて持ち出したコードレスホンの子機は、親機と無線(電波)で交信する仕組みになって
います。その周波数は380.2125MHz〜381.3125MHz。FMヨコハマの周波数が84.7MHzですから、かなり
高い周波数帯と言うことになります。この間を12.5KHzでチャンネルを設定しています。つまり、381.3125
-380.2125/0.0125=88で、コードレスホンには88チャンネルが存在することになります。これだけあれば、
隣の家のコードレスホンと混信する恐れはなくなりますよね。親機は自動的に空いているチャンネルを
捜し出して、子機との無線周波数を決定するのです。
そもそも、コードレスホンの通話範囲は50〜100mです。その範囲内で88台の同時使用は考えられな
いので各メーカーさんもこのシステムを考え出したのでしょう。
さて、コードレスホンの親機にはショボいアンテナが着いていますが、子機には目立って存在しませ
ん。その為に受信・送信の感度が悪くなって、通話エリアが50m〜100mという狭い範囲に限定されてし
まっているのです。(後編に続く)
|
|
|
|