ゴッチの教養館
日頃感じた雑学の疑問を誰も教えてくれないから自分で調べました
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昨今の話題で、会社の上司・先輩がわざとらしく、
「いやー、獲ったね芥川賞。最年少の受賞だってよ、金原ひとみの”蛇にピアス”と綿矢りさの”蹴りた
い背中”」
世間のもっぱらの話題は芥川賞ですが、直木賞の受賞者もチャント居ます。芥川賞と直木賞の違いを
ハッキリと明言できる人に言われるのなら、別に文句の言いようもないのですが・・・。と、言うことで、今
回のテーマは芥川賞と直木賞の違いです。
とりあえず、日本という国では文学作品(主に小説)を純文学、大衆小説、そして中間小説に分類して
いるそうです。そして、1935(昭和9)年、芥川竜之介・直木三十五の名を記念して、文藝春秋社が「芥川
賞・直木賞」を発表しました。芥川賞は純文学、直木賞は大衆文学が対象となっています。
純文学と大衆文学との境界線は極めて難しいテーマのようです。今回いろいろと調べましたが、ここで
発表するほどの公式はありませんでした。ただ、推理小説やSF、タレント執筆作の候補作が芥川賞に
は挙がったことかないことからして、皆さんが想像するものが純文学と大衆文学との差なのでしょう。そ
れを定義化するのが難しいと言うことです。
芥川賞・直木賞のどちらかの賞を受賞すると、以降は両賞とも候補に挙げられることはなくなりますの
で、両方の賞を受賞することはできません。
よく、芥川賞はその作品に、直木賞はその作家に贈られるものだと言われておりますがいかがでしょ
う。まあ、当たらずとも遠からずと言った印象はありますが・・・
このため、直木賞は一度候補になったからといって簡単にはくれません。3度4度の候補の後の受賞
は当たり前になっています。おまえに贈ったのだから、今後は売れる作品を書いてもらわなくては困る、
そんなお墨付きというか、貴君は文壇でやって行けるよと言った保証書、そんな感じですかね。
この点、芥川賞は受賞後消息不明になっている方も大勢いたりします。作品に対しての評価ですか
ら、当たり前のことと言えば当たり前かもしれません。
直木賞の受賞作・候補作に興味を持つと、「では、直木って何なのだ」と知りたくなります。
直木とは、大正後半から昭和初期に活躍した大衆作家・評論家の直木三十五のことである、とわかる
と、
「では、直木三十五ってどんな人で、どんな作品を書いた人なのか」
と知りたくなります。
調べた結果、別に一般常識問題や大学入試に関わるほどの作家、作品はありませんでした。所詮は
大衆向けの俗誌なのでしょうか。何となく、芥川賞と直木賞、更には純文学と大衆文学の違いがわかっ
てもらえれば幸いです。
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