青春の歌姫たち
70年代、80年代に管理人が撮った(録った)アナログのメモリーをデジタル
に再編する頁です。いつの日か、これらの宝が深い眠りから醒める日を心
待ちにしていました。対象は若かりし日の歌姫に限っています。かなりマイ
ナーな内容ですが、必ず解って貰える人がいるはず。
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満を持して登場は、我が青春の歌姫 1の松田聖子です。オイラより1つ年上、学年は2級上
のお姉さん。高校2年時に撮ったネガが発見されたので、本コラム「青春の歌姫たち」18年目にし
て掲載です。
「裸足の季節」のデビューは1980年4月。オイラ高校2年生に進級した月です。撮影場所は「よ
みうりランド」。すると、伝説の「よみうりランド・グリーンステージ」での「さわやかコンサート」?
いや、違いますね。そんなに暑くなかったです。同級生の単車2ケツで赴きましたが、早朝に走っ
たのかな? 寒かった記憶が大です。そして、もう一つの理由は以下。
オイラ、1980年の夏休みは市営プールの監視員バイトをしていました。そこで知り合った大学
生のお兄さんは、カメラの趣味でアイドルを撮っていました。その時、言われて驚いたんです。
「一眼カメラって、レンズが交換できるの!?」。オイラの親父のカメラは一眼の「キャノンEF」。
確かにボタンを押しながら捻ったらレンズが外れたんです。もう嬉しくて、すっ飛んで小田急相模
原の忠実屋1Fのカメラ屋に走りましたね。ウインドウ・ケースに入ってる望遠ズームは1万円台後
半でした。「コムラー」という初めて聞くメーカー。80〜200oでf4だったかな。暗ーいレンズだか
ら、背景のバンドマンが全くボケない画像になってしまいました。それでもねえ、クラスメートに見
せると買ってくれましたよ。儲けは勿論取らなかったけど、今回プリントも発見されて、裏には焼
き増し希望者のネームがしっかり残っていました。時給550円の高校バイトじゃ、カメラ本体の8
〜9万円を回避できただけ良かった! そうそう、大学生のお兄さんの助言で「テレプラス」も買
いました。「いくら望遠でも、タカが知れてるから」って。オイラは今でも「テレプラス」と呼び、今の
世は「テレコン」って言ってるのかな。だから余計に暗くなって、「よみうりランド」は三脚OKだった
けど、国営放送のホールじゃ禁止だから、もうとにかく手で固定。
ネットでの調査によると、「よみうりランド」で「さわやかコンサート」の次に行われたのが、1980
年11月16日(日) 「松田聖子読売ランド歌謡ショー・秋の歌謡大行進」、新曲「風は秋色」のキャ
ンペーンだったみたいです。まさしくビンゴですね。この日の未明に250tの単車で、三脚背負っ
てクラスメートと2ケツで行ったんです。そして、驚くべき事実で、その時の観衆が2万人だって。
何時間も開園前や開演前を立って待った甲斐がありました。
渋谷の国営放送ホールも何回か行きました。定時制校の友人に昼から並んでもらうと一階席
となり、聖子ちゃんもポートレート位の大きさで撮れましたが、先述通り、手ブレが酷かったです。
テレプラス挟んで400ミリをf4で1秒は必要でしたから、それを両手でですからね。しかも、アイド
ルは動きます。ASA400(オイラは今でもISOなんて言いません)は不可欠でしたが、部屋に飾る
ポスターに引き伸ばす時に粗くて厳しかったですねえ。
写真とは想い出そのもの。不鮮明だったり、キズができても良いんです。まだカメラの趣味が
普及していない頃で良かったな。今のデジタル時代じゃ、40年後に重宝がられる事はないでしょ
うね。星の数ほど画像は溢れていますし、劣化せずに永久に残りますからね。
最後に。1980年11月16日(日) 「松田聖子読売ランド歌謡ショー・秋の歌謡大行進」の動画がア
ップされています。こういうお方は尊敬します。いい趣味です。興味ある方はご覧ください。衣装も
バンドマン達も、オイラの画像と一致します。「スコール」というアルバムの曲が次々に歌われて、
17歳のオイラにタイムスリップしてしまいました。
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