アッ！　あれは誰だ？

石崎琴美　2022/02/21

　銀メダル獲得で終了した「カー娘」北京五輪大会でした。ふと、歴代の「カー娘」（フィフス）を調べていると、今大会のリザーブである「石崎琴美」の名が2002年のソルトレイクシティ大会にあるではないですか。その時もリザーブ出場でした。カーリングが五輪種目になったのは、その1大会前の長野です。長野の冬季五輪は昔です、1998年の前世紀ですから。さすがに、長野での出場選手に知った名はありませんが、2002年のソルトレイクでは「小野寺歩」も出場しました。2010年のバンクーバー大会では、石崎琴美はリードで出場し、目黒萌絵、本橋麻里などと共に「チーム青森」が選出されていました。その頃から、カーリングも五輪の度にブームになったのではないでしょうか。以来、ソチ大会では不出場の石崎なので、引退したものと思っていましたが、今回の北京で再びリザーブ登場だったので驚いた次第です。「村瀬心椛」が17才3ヶ月で日本最年少メダリストとなりましたが、石崎琴美は43歳・最年長メダリストとなってしまいました。レジェンド葛西の41才の記録を越えちゃいました。
　さて、前回の平昌でリザーブだったマリリン（本橋麻里）はどうしたのでしょう？　カーリング初で、冬季五輪史上初のママさんメダリストとなった本橋は、その年に選手としては休養し、チーム運営に専念することを発表しました。今じゃ、ロコの代表理事です。リザーブの後釜が必要となった「ロコ・ソラーレ」は、石崎琴美に猛アタックを試み、5人目のメンバーになったのでね。試合後のインタビューで、「”ロコ・ソラーレ”だから五輪に出れた」って言っていました。
　リザーブって？　地味ですが、大変みたいです。ハーフタイムの補食の準備にストーンチェックも毎晩しないといけない。万一の場合は投げたりスイープするんだもの。余談だけど、リンド・コーチ格好いいですね。平昌の時から気になっていたけど、作戦タイムの時になると上から颯爽と降りてくるんだよね。銅・銀の功績は彼の影響もあると思います。
　話は石崎琴美に戻します。カーリングを長い経験で知り尽くした彼女こそ、マリリン（本橋）の後釜には相応しかったのでしょう。平昌以降、一時、ロコ・ソラーレの調子が良くない時期がありましたが、2020年の石崎加入以来調子が戻りました。2021年の代表選手権はヒヤヒヤしましたがね。
　最後に、　

　。石崎琴美は4年前の平昌大会では、女子カーリングの解説をしていました。日本代表が銅メダルを獲得した瞬間、真っ先に「あッ!」とテレビに入った声の主こそが石崎でした。その時の「あッ！」は、勝ち負けどちらの驚きの「あ！」だったのでしょう？　まだストーンは動いていました。